登り窯とは山の斜面を利用して細長い部屋を数室連ねた、隣室の余熱を利用しながら焚き上げていく窯です。環境問題(ばい煙公害)に配慮し、現在は使用されていません。
昭和9年に4代目忠保が築窯した当村の登り窯は、陶器が割れないように、という願いを込めて全長25m・11の焼成室という割れない奇数でできています。耐火温度の高い土と陶器を粉砕したものを練り合わせて築かれ、おもに火鉢や植木鉢、茶壷などを100回以上焼きあげてきました。
信楽には登り窯が数多く築窯されましたが、保存が大変難しく、当村の登り窯は完全な形で残された数少ない窯の一つです。
日常雑器から美術工芸品まで、いろんな信楽焼にふれていただけます。 たぬきの置き物をはじめ、土の風合いが感じられるカップやお皿などは、 顔の描き方や釉薬の掛かり方などの違いで、一つひとつ表情が異なります。 手に取りながら、じっくりお気に入りを見つけてください。
村内にはいたるところにたぬきが鎮座しています。 その数なんと、3,000体!大きいの、小さいの、正統派、個性派、キュートな子、偉そうなの、マヌケ顔… いろんなたぬきの愛くるしい姿に、じんわりと心癒されてください。